苔むす石垣と町並みに思いを巡らせて
“九州の小京都”と呼ばれる飫肥は、豊臣秀吉の九州征伐で功績を上げた戦国武将、伊東祐兵が初代藩主となり5万1千石の城下町として栄えたエリアです。城址の入り口となる見事な大手門は、飫肥杉で復元。武家屋敷が並ぶ通りや、藩主の御殿・松尾の丸、邸宅・豫章館、藩の教育施設・振徳堂などの史跡も点在しています。今でも江戸時代を彷彿とさせる町並みが感じられ、苔むす石垣に水路を錦鯉が優雅に泳ぐ様子は、風情たっぷりです。
散策のマストアイテム「あゆみちゃんマップ」
「あゆみちゃんマップ 食べあるき・町あるき」は、5枚の引換券が付いた飫肥の町の散策マップです。飫肥せんべいや飫肥天、厚焼きたまごといった地元グルメにドリンクや和雑貨など、掲載店舗の商品と引き換えることができます。食べあるきでお腹を満たしたあとは、ぜひ四半的にもチャレンジを。飫肥藩に伝わる半弓を用いた娯楽で、畳に正座をして的を狙います。指導員が丁寧にレクチャーしてくれるので、子どもや女性でも安心。
飫肥杉だらけの古民家ギャラリー
今から約400年前、藩の財政を助けるために植林されたのが始まりと言われている「飫肥杉」。建材をはじめ古くからさまざまな用途に使用されてきました。もっと飫肥杉を身近に感じて欲しいと築100年の古民家を改装してオープンしたのが、オビダラリーです。食器やコースター、インテリア雑貨など、店内には飫肥杉でできた商品が所狭しと並びます。木の温もりたっぷりで、ちょっとしたお土産にも自分用にもオススメ。ワークショップも、不定期で開催中。