大草原に春を迎える恒例行事
南国宮崎と言えど、まだ厳しい寒さが続く1月下旬。都井岬の広大な敷地を覆う枯れ草を一斉に燃やす「野焼き」が行われます。1年に一度行われる野焼きは、都井岬が春を迎えるための大事な準備作業。枯れ草を焼くことで、馬の主食となる牧草の芽吹きを促し、同時にダニの駆除や雑木林ができてしまうのを防ぐ役割も果たします。ちなみに、春から秋にかけて馬1頭が1日で食べる草の量は約40~50kg。1日で4~5tもの草がなくなる計算です。牧草が枯れ果てる冬の間は、木の枝などを食べて飢えをしのぎながら新芽が出るのを待ちわびます。野焼きを行うのは、都井岬の管理を行う都井岬牧組合の組合員ですが、ボランティアで一般参加もできます。パチパチと音をたて、勢いよく火が立ち上がる様子は圧巻です。